長唄

長唄 菊尽くし   長唄 藤の花 長唄 藤娘 長唄 新曲浦島
長唄 関の子万


長唄:菊尽くし

園に色よく咲し菊尽くし サァーヤットナー サァーヤットヤー 菊のませ垣 七重八重菊 御所御紋の菊は九重
菊流しにしよかえ 
園に色よく咲し菊尽くし サァーヤットナー サァーヤットヤー 菊のませ垣 七重八重菊 御所御紋の菊は九重 菊流しにしよかえ
花の一枝の盆踊り 勇んで勇んで 仕出し踊りの華やかに 花笠娘小娘と 実に面白き 菊尽くし


長唄:藤の花

藤の花 藤の花 きれいに下がった藤の花 御池に移った藤の花 御池にゃ逆さに移ってる 鯉めが鯉めが ちょいと出て輪ができた 藤の花 藤の花 お庭に咲いてる藤の花 お庭にゃやさしい風が吹く ツバメがツバメが飛んできて見とれてる 藤の花藤の花 静かに揺れてる藤の花 踊りの上手なお姉さま踊ってくださる藤娘 私は私は藤を見て思い出す

長唄:藤娘

若紫に十返りの 花を現す松の藤浪 人目せき 笠塗笠しやんと 振りかげたる一枝は 紫深き水道の水に 染めてうれしき由縁の色のいとしとかいて 藤の花 しよんがいな 袖もほらほら しどけなく 鏡山人のしがより 此身のしがをかえりみるめの汐なき海に 娘姿の恥ずかしや 男心の憎いのは そのと女子に神かけてあわづと三井のかねごともかたい誓いの石山に 身は空蝉のから崎や 待つ夜をよそに 比良の雪 溶けて逢瀬の あた妬ましい ようもの瀬田に わしや乗せられて 踏みも堅田のかただより 心屋橋のかこちごと いたこ出島の 真菰の中にあやめ咲くとは しおらしいサアサよいやサア よいやさ 宇治の柴舟 早瀬を渡るわたしや君ゆえ 上り船サアサよいやサア よいやさ 花はいろいろ 五色にさけどぬしに見かえる 花はないサアサよいやサア よいやさ しなもよく 花にうかれて ひとおどり 松を植よなら 有馬の里へ 植えさんせ何時までも 変わらぬ契り かいどり褄でよれつもれつ まだ寝が足らぬ宵寝枕の まだ寝が足らぬ 藤にまかれて 寝とござる ああ なんとしよう どうしようかいな わしが子枕 お手枕 空も霞の夕照に 名残を惜しむ帰る雁がね

長唄:新曲浦島

北を望めば渺々と 水や空なる沖つ浪 煙る碧の蒼茫と 霞むを見れば三つ五つ 溶けて消えゆく片帆影 それかあらぬか帆影にあらぬ  沖の鴎のむら〱ぱっと立つ水煙 寄せては返る浪がしら 其の八重潮のおちかたや 実にも不老の神人の棲むちよう三つの島根かも  さて西岸は名のしおう 夕日が浦に秋寂びて 磯辺に寄するとどろ浪 岩に砕けて裂けて散る水の行方の悠々と 錦繍の帳暮れ行く中空に誰か釣り舟の  瑠璃のともし火白々と 裾の紫色あせて又染め変わる空模様 あれ何時の間に一つ星雲の真袖の綻び見せて 斑曇り変わるは秋の空の癖しづ心なき雨雲や  蛍の小舟のとり〱に 帰りを急ぐ櫓拍子に雨よ降れ降れ風なら吹くな 家の親爺は舟乗りぢ 風か物いや言づてしよもの 風は諸国を吹き廻る舟歌絡る雁がねの  声も乱れて浦の門に岩波騒ぐ夕あらし すさまじかりける風情なり
   

長唄:関の子万

  関の小万は亀山かよひ  色を含むや冬ごもり   初春の祝いにて  ぬふちょう袖の花笠   夏は涼しき網代笠   秋は高尾にそめたりな紅葉笠   それそれ小万   またおどりだせ   小万てん手拍子がそん揃うた    そろたそろた       そろそろそろたとさ   月の笑顔に    菅笠を揃えて   そりや誰が笠よ     そりや誰が笠よ   冬は雪見にかざす袖笠   花の都の御所塗り笠よ なりがようて   さてさてどっこい   ようござる     花の一重は亀山の   花の一重は亀山の   見ても見あかぬ春景色
                        

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