言葉の宝石箱

季節の言葉(鮫島純子さんの言葉)

暮からお正月の行事は、日本の文化を見直すいい機会です。
日本人の豊かな季節感や文化を感じます。

事始(煤払い) 大掃除 昔はみんな手の作業
 お正月を迎える事始、家の内外をきれいにして利神様をお迎えします。
叩いて、払って、掃いて、拭いて、干して・・・・・家中をきれいに清めます。
出たごみは、かまどや風呂の焚き付けに。昔は燃えないごみは出ませんでした。

冬至 冬を健康に過ごす智恵
一年でもっとも昼が短く夜が長い日。昔は南瓜を食べて健康や長寿を願う習慣がありました。
南瓜は冬に不足しがちなビタミンAを補給するのにいいとか。また柚子湯に入るとその冬は風邪を引かないといわれました。

お歳暮 感謝の気持ちで相手が好きなものを贈る
日頃お世話になっている方に、感謝の気持ちを込めて贈るお歳暮。お正月の祝い膳に役立つ塩鮭や棒鱈を嫁や婿が親に贈ったことが始まりだそうです。昔は一軒一軒訪問し、玄関先で羽織やコートを脱いでご挨拶。忙しい現代は双方ともに簡単な方が喜ばれるという事で、デパートからの宅配便が大流行りですが、感謝の気持ちだけは忘れずにいたいものです。

晴れ着の用意 きれいな身体で新年を迎える。
晴れ着だけでなく、下着や足袋を新しくおろすのはお正月に。昔は家族の晴れ着の縫い替えや衿付けも、年末の母親の仕事でした。息子たちが小さい頃は戦後まもなくで物の無い時代でしたが、セーターをほどいて編み直すなど、お正月だけは必ず何か新しい物を身につけさせたかった。洋服はもちろん、靴まで手作りした事があります。

門松・注連縄 五穀豊穣を願い歳神様をお迎え
 秋に収穫した新しい稲の茎を叩いて作った藁で、門松や注連縄をつくり歳神様を迎えます。各部屋には輪飾りを下げ、掛け軸や花も正月用に衣替え。すべての命が萌え出す新春を新しい気持ちで迎えようというけじめが、かつては町中にみなぎっていたものでした。

除夜の鐘 心静かに一年を終える
 大晦日の静かになった夜のしじまに寺院の梵鐘の音、人間の持つ百八つの煩悩を一年の終わりに払うという。昔の大晦日は静かでしたが、今は街も賑やかで、鐘の音を聞くのもテレビからですね。

年始の挨拶  いつもより緊張して両親と向き合う
家族が晴れ着でそろって年始の挨拶をし、御屠蘇をいただきます。父から改まった口調で「いくつになったのかい?」と聞かれると今年こそしっかりやらなければ、という決意と自覚が湧いてきたものです。昔は誕生日よりも元旦に皆で一斉に年を取って祝いました。独特の緊張感と清々しさがありました。

鮫島さんの言葉から引用させていただきました。
年越し蕎麦に関しては我が家の週間とあまりに違うので、略させていただきました。こういうものはこれでなくてはいけないというものではなく、その地方地方で違っていたと思うのです。
どんなときにも"ありがとう”といえる感謝の気持ち。季節の行事にも同じように、家族や自然、生きるものすべてへの感謝の気持ちが込められている。形は消えてもその”こころ”だけは失いたくないですね。と仰る言葉は大事にしていきたいと思いここに書き留めました。